がんすけ’s 「ゆる〜い感じでエアショーに行こう!」

エアショーは可能な限り楽ちんに。ついでに周辺観光もして、家族も大満足の旅にしましょう!

エアショーの観客動員数に関する考察

今回は、エアショーの観客動員数について、いろいろ見ていきたいと思います。

 

■エアショーの来場者

 

エアショーにどれだけの来場者があるかというのは、行き帰りの交通機関の混雑や、基地内でのトイレや出店、観覧スペースの確保など、快適なエアショーになるかどうかの大きな要素です。

 

2019年度の総観客動員数は、約106万人。すべての基地をカウントできているわけではないので、もう少し多いと思いますが、概ね100万人強と考えていいでしょう。

 

志摩スペイン村(119万人)や、としまえん(112万人)、旭山動物園(136万人)というのが近しい数字ですが、これらテーマパークなどと大きく異なるのは、開催日1日に集中して人が集まるということです。 

 

【表①:基地別エアショーの観客動員数推移(2015-2019)】

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出典:主催者発表またはがんすけ調べ 

 

【グラフ①:基地別エアショー平均観客動員数(2015-2019)】

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ここ5年間のデータを見ると、入間基地と岩国基地が観客動員数で双璧をなしているのがわかります。

第1位 2018年岩国基地 215,000人

第2位 2017年入間基地/2017年岩国基地 210,000人

第3位 2015年入間基地 200,000人

 

ですが、ここ数年はエアショーに行く人の数は減少傾向であるようで、過去10年で見ると、2013年前後がピークになっているようです(まだ調べきれていないので、またUpdateします)。

入間基地の例で見てみます。

 

【グラフ②:入間基地航空祭の過去10年の観客動員数推移】

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入間基地は、首都圏から近く、西武線の駅からも至近という、交通面の便利さも手伝って、以前から非常に多くの観客を集めることで有名です。

2013年には、32万人という驚異的な来場者数となりました。この年は、航空自衛隊を舞台とした「空飛ぶ広報室」がテレビドラマ化された影響が大きいようです。

那覇市民全員、あるいは秋田市民全員、あるいは中野区民全員が観に行ったことになります。

2019年は、天気が悪かったこともあり、12万5千人と、ピーク時から60%も減っています。単に人気が落ちているのか、原因はこれから考えてみたいと思います。

 

観客動員数を大きく左右する要素として考えられるのは、以下の2点です。

ブルーインパルスが来るか否か

②天候

 これらのデータを加えて、さらに見てみます。

 

 

■観客動員数とブルーインパルスの関係

 

エアショーに行く理由として、多くの方が「ブルーインパルスを見たいから」といいます。それぐらいブルーは大人気です。

逆に、私は、ブルーが来なければ、観客が少なくていいかもしれない、と思って、そういうエアショーを狙ったりします。それぐらい観客数を左右する要素です。

 

【表②:各基地のエアショーにおけるブルーインパルスの展示飛行有無】

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 ※実際の展示飛行の有無ではなく、来場予定の有無

 

上記の表から、いくつかの基地をピックアップして、観客動員数との関連を見てみます。

 

【表③:観客動員数とブルーインパルス来場有無の関係】

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ブルーインパルスが来たか否かのデータと、過去5年間の観客動員を重ねて、それぞれの年の動員数が平均観客動員数と比較して、多いか少ないかを見てみました。

その結果、かなりきれいに関係性が出ました。

たとえば、防府北基地は、2017年と2019年はブルーが来ませんでしたが、その結果、この5年間平均よりも少ない観客数(赤字)になっています。

合致していないのは、三沢基地の2016年、静浜基地の2015年、芦屋基地の2017年・2018年という結果となりました。

 

 

■観客動員数と天候の関係

 

では次に、観客数を左右する、もうひとつの大きな要素と思われる、天候についても見てみます。

 

【表④:基地別エアショーの過去天気】 

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気象庁の過去天気データより基地最寄りの天候を確認。

※エアショーの時間帯を想定し、最も長い天候を採用して色分け。オレンジ=晴天時間が最も長い、グレー=くもり時間が最も長い、青=雨時間が最も長い。

 

【表⑤:観客動員数と天候の関係】

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 こちらは…あまりきれいに相関が見えません。

相関として美しいのは、浜松基地新田原基地ぐらいでしょうか。

それ以外の基地は、天候よりもほかの要素が大きく観客数を左右しているのかもしれません。

また、上記は「実際の天気」で、「天気予報」とは異なるというのが大きな理由と考えられます。

基本的に多くの方は、天気予報を基に行くか行かないかを決めていると思いますが、天気予報は外れることも多いので。ならば当時の天気予報を調べれば、と思いましたが、なかなか情報を集めるのが大変でして。。。時間があるときにがんばってみます。

 

■観客動員数×ブルーインパルス×天候

 

それでは、最後にブルーと天候の両方の要素を加味して見てみます。

 

【表⑥:観客動員数とブルーインパルス来場有無・天候の関係】

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 ここでは、特に観客数と天候の関係がはっきり見えなかった基地について、特にまとめてみました。

結果としては、なんとなくの相関は見えるものの、すっきりしないものとなりました。

特に芦屋基地を見てみると、2015年から4年連続でブルーが来ていますが、天候と観客動員数の関係を見ると、全く逆の動きとなっており、よくわからない結果です。

全般的に言えることは、おそらくは、全体の観客数の傾向などが影響していたり、各基地固有の事情などが影響しているのかと思われます。

たとえば2016年は全般的に各基地の観客数が少ないですし、基地内の駐車場を廃止した、基地までの移動手段が強化された、等の外部環境などの影響もあるのかと思います。

 

 

■まとめ

 

観客動員数は、天候よりも、ブルーインパルスの来場有無による影響が大きい!

ご参考になれば…(^^;

 

読んでいただき、ありがとうございました。