2020年の航空観閲式は11月29日に入間基地で実施予定だけど、航空機の展示飛行なし
防衛省・航空自衛隊 2020年の航空観閲式は11月29日に入間基地で実施予定
https://news.yahoo.co.jp/articles/12d29afb2095a04e43b28b07cfd118821e099706
ですが、やはり、無観客で航空機の飛行などは一切ないとのこと。
もし飛んだら、基地の外からでも見ようという人が来てしまいますしね。。。
徒然日記:コロナで変わる「接触価値」について考える
コロナ禍の拡大は、私たちの生活そのものを大きく変えていますが、その変化の根本的なものが「接触価値」だと思います。
「接触価値」を、誰か・何かと接触することによって得られる価値、と定義したときに、エアショーの「接触価値」と今後のあり方を勝手に考えてみます。
私はサラリーマンですが、会社もコロナを受けて「在宅勤務をベースに」という方向です。資料を作ったり、会議をしたり、そういったことは、確かにFace to Faceと同水準のクオリティを確保できている気はします。
けれども、明らかに対面で接触したほうがいいと思うものもあります。たとえば、
・ブレストなど、みんなでディスカッションするもの
・新しいプロジェクトのキックオフなどで顔合わせをする場合
・相手の考えや意向をくみ取ることが重要なミーティング
・「わざわざ来てくれた」ということが重要なミーティング
などなど。
ただ、こうしたものは、もしかすると非対面でのコミュニケーションツールが進化すれば、かなり接触の必要性が下がるのかもしれません。これが「接触価値」です。
では、エアショーについて考えてみます。
エアショーを始め、さまざまなイベントや旅行などは、実際にそれを「体験」するということ自体が価値になっています。
その価値とは、人間の五感に訴えるもの、味覚、聴覚、視覚、触覚、臭覚を駆使して、その事柄を味わうということだと思います。さらに、他者との共感・コミュニケーション、非日常を経験することによる「特別な時間」を過ごすことによる気分の高揚を味わう、といったこともあると思います。
海や川に行って、打ち寄せる波の音を聞いて心を落ち着け、冷たい水の感触を楽しみ、広大な海を見て異国に心を馳せ、磯の香りとおいしいシーフードを楽しみ、といった感じです。
エアショーの場合であれば、
・エアショーの詳細を確認して、いつ、どうやって、そこに行くかを考えて、調べる。
・天気がどうなるかを調べ、はっきりしなくて、やきもきする。
・ショーの前日は、近くの宿に泊まり、ご当地グルメを堪能する。
・当日、エアショーの会場まで、何らかの交通手段で移動する。
・基地に到着し、その観客の多さに圧倒され、基地に入るのに炎天下で1時間以上も列に並び、いい加減勘弁してくれ、と思う。
・夢にまで見た快晴に恵まれ、戦闘機の放つ、腹まで響く爆音を堪能し、大空に描かれるダイナミックなハートを見て、その美しさとスケールに感動する。
・まさかの雨に降られ、絶望に暮れて、エアショーは早々に切り上げ、やけ酒を飲む。
・映像や写真に収めるか、今このリアルを目に焼き付けておくか迷いながら、結局は、カメラに気をとられ、リアルでも見逃しつつ、いい写真も撮れずに、オレはアホだ、と思う。
・日陰の少ない炎天下で、やっとのことで冷たいジュースを手に入れ、生き返る。
・基地のならではグルメを手に入れようとするが、混んでいて買うことができない。
・トイレ渋滞にはまり、ギリギリで間に合う。
・夕日の中、帰投していく航空機を眺めて、改めて感動し、感謝する。
・帰りの混雑回避のため、疲労感を感じながらも、ひとつ先の駅まで歩くことにする。
・帰宅後、写真や映像を眺めて、思い出に浸る。
こんなのが私のエアショーです。
ここには、多くの「接触価値」が存在します。その「接触価値」が自分のメンタル面に与える影響は極めて大きく、仮に「接触」しなかったら、絶対にその気持ちにはなりません。
私はYou Tubeなどで、エアショーの映像などをよく見ます。しかし、実際にエアショーに行った際に味わう感動や高揚感は、全く感じません。あえて言えば、「きっと感動するだろう」ということを想像して、わくわくはしますが。
こうやって考えてみると、以下に挙げたものが、エアショーにおける「接触価値」として、私が特に重要視しているものです。
・航空機の爆音 映像などでは味わえない腹に響く感じ、近づいて去っていく抑揚など
・スケール感 映像では到底わかり得ない、空の広さや、飛行機のスピード感
・ワクワク感 ついに飛行機を見れるぞ、というハンパない高揚感
・周囲との共感 みんなとても楽しみにして来たんだろうな、そして一緒に目の当たりにできたという価値感の共有
エアショーに行けない中、改めてエアショーの魅力を考えてみると、その場に参加することなく、その感動を味わえる方法はないと思います。
一方で、このBlogでも書いていますが、「いかに楽に行くか」「いかに混雑回避するか」という意味では、私にとっての「接触価値」はゼロです(苦労していくことが、ワクワク感を高める役割を果たしているとも言えますが)。そういう意味では、「密」を避けるべきであるコロナというものが、「いかに混雑を回避してエアショーを開催するか」という非常に解決困難な問題に対して、何とかして解決せよ!と迫っているとも言えます。逆に言えば、コロナがなかったら、基地に行くまでの混雑地獄は、「解消不能」と放置されていくことになっていたかもしれません。
とにもかくにも、エアショーの「接触価値」はとても大きく、この価値が損なわれることがない限り、リアルなエアショーは続くと思います。
いつの日か、MR(Mixed Reality)などが進化して、家に居ながらにして、腹に響く重低音を再現して、周囲と共感を得ることができるような技術が一般的なものになるかもしれません。その時の「接触価値」がどう変化するのかはわかりませんが、少なくともしばらくの間は、リアルなエアショーはファンを魅了し続けることと思います。
近いうちに、「『密』を回避してエアショーを開催できるか!?」を勝手に考えてみたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
2020年エアショー開催情報(最終更新2020年8月11日)
2020年 エアショー開催予定 (最終更新2020年8月11日)
基地名 | 開催予定日 | ブルーインパルス有無 | 備考 |
千歳基地 | 中止 | × | 千歳基地発表:コロナ影響 |
三沢基地 | 中止 | × | 三沢基地発表:コロナ影響 |
松島基地 | 中止 | × | 松島基地発表:コロナ影響 |
百里基地 | 10月 | × | 航空観閲式の予定(一般公開なし) |
入間基地 | 中止 | × |
入間基地発表:コロナ影響 |
静浜基地 | 中止 | × | 航空自衛隊発表:コロナ影響 |
浜松基地 | 中止 | × | 浜松基地発表:コロナ影響 |
小牧基地 |
未定 |
× | |
岐阜基地 | 中止 | × | 岐阜基地発表:コロナ影響 |
小松基地 | 中止 | × | 小松基地発表:コロナ影響 |
美保基地 | 中止 | × | 美保基地発表:コロナ影響 |
岩国基地 | 中止 | × | コロナ影響 |
防府北基地 | 中止 | × | 防府北基地発表:コロナ影響 |
築城基地 | 中止 | × | 築城基地発表:コロナ影響 |
芦屋基地 | 中止 | × | 芦屋基地発表:コロナ影響 |
新田原基地 | 中止 | × | 新田原基地発表:コロナ影響 |
那覇基地 | 中止 | × | 那覇基地発表:コロナ影響 |
※2020年8月5日、航空自衛隊が、ブルーインパルスの展示飛行については、2020年内は実施しないことを発表。
コロナ感染症の影響で、今年前半の航空ショーは、ことごとく中止となっています。
本日から移動制限の緩和となりますが、エアショーは相当な「密」になるでしょうし、対策を取ると言っても、難しそうに思います。
今年のエアショー、どうなるのでしょうか。随時更新いたします。
#航空ショー#航空祭#スケジュール
小松基地航空祭、2020年は中止に 航空祭は軒並み中止へ | 財経新聞
過去の千歳基地航空祭を7/19にオンラインで配信
とのことです。
戦闘機は、是非ともライブで見たいところですし、過去のショーの映像などになるようで、実際に基地で飛ぶわけでは無いようですが…
苦肉の策ですね。
いずれにしても、新しい試み、ありがとうございます!!
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/433652
ブルーインパルス全く見れず_| ̄|○ けど写真あり
今日東京上空をブルーが飛ぶと聞いていましたが、私の住む世田谷区の自宅からは全く見えず…。
12:50ごろ飛来とのことだったので、外で待機しましたが、コースからかなり離れていたこともあり、微かに航空機の音が聞こえましたが(おそらくブルーではない(^^;)、全くかすらず…。
残念!
ところで、先日東京上空を、医療関係者の方々への激励と御礼の意味を込めて、ブルーインパルスが飛行しましたが、アメリカでも様々な都市で、ThunderbirdsとBlue Angelsによる同様の飛行が行われているようです。
Blue Angels and Thunderbirds fly over NYC to honor front-line workers - ABC News
ということで、私は、友人たちが送ってくれた写真を披露します〜(^^;
市ヶ谷付近
新宿付近
青空をバックに、美しいですね!
見たかった…!
エアショーとお天気の話 基地別の天気の傾向を見てみました
エアショーに行く際に毎回非常にやきもきするのが、天気予報です。
せっかくのエアショーなのに、雨が降ったらどうしよう、というどうしようもないことで毎回悩むのです。
そこで、各基地のエアショーが開催される頃の、天候の傾向を見てみたいと思います。
エアショーは、ほとんどの基地が、毎年の概ねの開催時期を決めて、開催しています。そういう意味では、あの基地は、毎年暑い/寒いということや、雨が多い、台風がよく来る、といった、その特有の事象があるかもしれません。
今回は、過去の気象状況などを見ながら、基地別の特徴などを見てみたいと思います。
「過去の天候実績から考えれば、きっと晴れるに違いない!」
「そもそも雨が多い時期のエアショーだから、悩んでも仕方ない!」
とかいう感じで、少しでも慰めになれば幸いです。。。
■エアショー開催時の過去の天候
まず、過去7年間のエアショー開催時の天候を見てみます。
天候は、開催時期によって大きく異なりますので、開催日もすべて入れてみました。
【表①:基地別エアショーの過去7年間天気】
※気象庁の過去天気データより基地最寄りの天候を確認。
※1日を通して、最も長い天候を採用して色分け。オレンジ=晴天時間が最も長い、グレー=くもり時間が最も長い、青=雨時間が最も長い。
これだけだと、見にくいので、まずは基地別の天候を晴れ/雨/くもりの比率でまとめると、以下のようになります。
【表②:基地別エアショーの過去7年間の天候構成比】
※開催日を分母、それぞれの天候結果を分子として算出。
なかなか面白い結果が出ました。数値が高いところに赤枠を付けています。
例えば、岐阜基地は、約86%もの高い比率で、晴天に恵まれていることになります。日本のエアショーで「最も天気に恵まれる基地」ということになります。
一方で、小松基地や芦屋基地は、晴天率3割以下ということで、小松基地に関して言えば、それだけでなく、2017年には台風で中止になったこともあります。
思えば、私も、この2017年に、小松まで行ったのですが、無念の敗退をしました。そういう意味では、小松基地が「最も天気にたたられる基地」なのかもしれません。
曇天の比率もかなり高い基地がありますが、曇天は、雲の厚さによって、展示飛行へどれだけ影響するかが変わってきますから、一概には言えませんが、すっきり晴れればもちろんうれしい一方、雨が降ればあきらめもつきますが、一番はっきりしないくもりの天気というのが、実は一番気をもませるかもしれないですね。
ということで、ランキングは以下の通り決定しました。
【今年のエアショーもたぶんいい天気になるで賞】
1位:岐阜基地 晴天率 85.7%
2位:入間基地 晴天率 71.4%
2位:静浜基地 晴天率 71.4%
【今年のエアショーも天気が心配で賞】
1位:小松基地 晴天率 28.6% ※雨天率の高さで1位
2位:芦屋基地 晴天率 28.6%
3位:浜松基地 晴天率 42.9% ※雨天率の高さで3位
次回のエアショーはどうなるでしょうか。毎年ランキングを入れ替えていきたいと思います。
■天候と開催時期の関係
次に、開催日と実際の天候がどうであったかを見たいと思います。天候は、場所にも左右されますが、やはり開催時期が大きい要因になるのかと思います。6月の梅雨の時期であれば、雨の確率は当然高くなります。
まずは、開催月別の天候を見てみましょう。
【表③:エアショー開催月別天候構成比】
2013年から2019年までの7年間の全105回のエアショーの天気を、開催月別にまとめたものです。
まず、1月と4月にはエアショーが開催されていません。また、2月・3月は開催はされていますが、全体の1割にも満たない状況でした。ここらへんの理由はよくわかりませんが、寒すぎるとか、年度切り替えの関係などもあるのでしょうか。
そして次に、6月・7月の開催が少なめです。ここらへんは、やはり梅雨時を避けているのではないでしょうか。全国的に見れば、5月下旬から7月下旬まで、日本のどこかが梅雨入りしていることを考えると、天候が重要なエアショーですから、開催側も避けたいだろうと思います。実際、6月・7月の天気はよくない結果となっています。
概況は以上ですが、統計上の観点で6回以上開催数がある月(勝手に決めました)で晴天順位をつけたものが、最右列の「晴天率ランキング」です。
【開催月別晴天率ランキング】
1位:5月開催 73.7%
2位:8月開催 62.5%
3位:10月開催 53.8%
という結果になりました!
個人的には、長年11/3の入間基地航空祭に行っていて、天気に恵まれることが非常に多いので、11月がランキングに入ってことないことが意外でした。
1位の5月は、さわやかな五月晴れがイメージできて、気持ちよさそうですが、2位の8月は、天気がいいのはいいですが、死ぬほど暑そうなので、それはそれできつい側面はありますよね。3位の10月もいい季節と言えそうです。
今回はここらへんにしたいと思いますが、天気のことを調べていると、いろいろ深いものがあって、例えば入間の11/3は「晴れの特異日」ということで、統計上の数字では説明がつかないほど晴れの可能性が高いのだそうで。また、晴天率というものも、過去の統計数値と比べてみると、より面白そうだったりしそうです。また機会があったら、深堀してみたいと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
エアショーの観客密度
しつこいですが、エアショーは、その人気度の高さと、特定のある1日での開催ということから、観客が集中し、大変混雑し、必要以上に疲れる、というのが残念なところです。
では、実際、各基地のエアショーというのはどのくらいの人口密度になっているのでしょうか。少し数字で見ていきたいと思います。
■エアショー開催時の観客密度
観客の多い・少ないは、ブルーインパルスの来場有無と、天候によるところが大きいと思われますが、基地の広さは、何か関係があるでしょうか。
また、基地が広いほど、観客密度は低下するわけですが、密度が低ければ低いほど、「快適」になると思われます。では、実際どのくらいの密度なのか、調べてみました。
【表①:基地別エアショーの観客動員数推移(2015-2019)】
出典:主催者発表またはがんすけ調べ
【表②:基地別総面積比較】
出典:基地HPまたはがんすけ調べ
表①の値を、表②の値で割ると、1㎡あたりの観客密度が出ますので、その結果に広さを考慮した値(100㎡あたりの密度ならば10,000、10㎡あたりの密度なら100)を乗じます。
観客動員数÷基地総面積×10000=100m四方あたりの観客数
観客動員数÷基地総面積×100=10m四方あたりの観客数
【表③:100m四方あたりの観客数】
まず、100m×100mの広さに、何人の観客がいるのかを見てみます。
数字を見る前に、注意事項ですが、基地面積は「総面積」なので、滑走路やエプロンだけではなく、草ぼうぼうの未整地エリアも含まれています。
ですので、単純な数値だけで「混み方」を比較するのは正確ではありませんが、その点はご容赦ください。
この数値を見て、正直私はびっくりしました。こんなに密度が高いものかと。
入間基地は近いし、行きやすいので、ほぼ毎年行っていて、とにかくすごい人・人・人だなと思いますが、やはり圧倒的な密度の高さのようです。100m四方に500人以上の人がいるというのは、尋常じゃない。
しかも、これは基地面積全体で平均的に人が散らばった状態なわけですから、実際は、はるかに密度が高いでしょう。
【表④:10m四方あたりの観客数】
さらに、範囲を狭くして、10m四方当たりの人数にしてみました。より実感しやすくなったでしょうか?
こうやって見ると、あまりこのデータは実際の混雑感覚とはかなり乖離している感じがしますね。たとえば、百里基地もよく行きますが、基地内に入ってしまえば、10m四方で1名程度しかいない計算ですが、基地に行きつくまでの渋滞や、基地内でもトイレ渋滞、出店渋滞などは、感覚的には、ひどいと感じます。
ということで、データを出しておきながら、あまり使えないのかも、と少々残念な終わりですが、また活用用途は考えたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。